「粗大ごみ」の中身は住んでいる市区町村ごとに別物です
手数料の額も、申し込んでから引き取りに来るまでの日数も、一度に出せる点数も、市区町村ごとに決まっています。福島県郡山市のように収集そのものを無料としている市がある一方で、北海道札幌市は200円から1,800円までの5区分、埼玉県川口市は1点310円からの納付券を金額に届くまで貼る方式です。まずは次の3点を、ご自身の状況に当てはめてみてください。
- 部屋が空くまでに何日かけられるか
- 手数料と手間を足した実際の負担
- 出したい品目と点数を受け付けてもらえるか
| 比較項目 | 民間の不用品回収業者 | 自治体の粗大ごみ収集 |
|---|---|---|
| 料金 |
△
積載量ごとの定額。買取分はそこから差し引き |
◎
1点あたりは安く、無料の市もある |
| 処分までの時間 |
◎
空きがあればその日に集荷 |
×
申し込みのあと、指定された日を待つ |
| 手間 |
◎
申し込み以外は業者が担当 |
×
申し込み、券の購入、指定場所への搬出が要る |
| 出せる品目 |
◎
家電4品目とパソコンも同じ便で運べる |
△
家電4品目とパソコンは扱えず、寸法や重さの枠もある |
| 一度に出せる量 |
◎
家一軒ぶんまでまとめて対応 |
△
1回4個、9個といった上限を置く市がある |
明け渡しの日が迫っている、点数がまとまっている、ひとりでは動かせない物があるという場合は民間の業者が向きます。逆に、手放すのが1点か2点で日程にも余裕があるなら、お住まいの市区町村の収集を使ったほうが安く上がります。
市区町村ごとにここまで差があります
市区町村の決まりを見ないまま動きはじめると、途中で手が止まります。公表されている内容には、実際に次のような開きがあります。
無料の市もあれば1,800円かかる市もある
福島県郡山市は、申し込みを受けた粗大ごみを費用をとらずに引き取り、運搬料も処分料も請求しないと明示しています。一方、北海道札幌市は200円から1,800円までの5段階、広島県広島市は250円を下限とする5段階で、家電リサイクル法にかかる機器だけは一律3,000円にメーカーのリサイクル料金が上乗せされます。同じ品物でも、住む場所によって支払う額が変わってきます。
引き取りまで2週間待つ市がある
神奈川県横浜市は、受付から引き取りまでにおよそ2週間を要するです。賃貸の明け渡し日や物件の引き渡し日が決まっているなら、そこから逆算して二週間より前に手続きを終えておく必要があります。
1回に出せる点数に上限がある
1回に受け付ける点数の上限は、埼玉県さいたま市で4個、神奈川県横浜市は9点が目安です。住まいをまるごと空ける場面では、市区町村の収集だけだと何度かに分けることになります。
はじめから対象外になる品目がある
北海道札幌市は適正処理困難物という区分を設けており、ブラウン管式を除く25型以上のテレビ受像機と、スプリングの入ったマットレスがここに入ります。大型ごみでは引き取ってもらえません。長野県長野市は縦横高さが1メートル・50センチ・50センチの枠を設け、これを超えると集積所に出せません。山口県宇部市では長さ1メートル、幅50センチ、重さ10キログラムのいずれかを超えると粗大ごみの扱いです。
市区町村の粗大ごみに出す手順
おおよその順序はこうです。受付センターへ電話するかインターネットで申し込み、案内された金額ぶんの納付券や処理券を買い、指定された日の朝までに決められた場所へ運び出す。
納付券は手続きを済ませてから買う
宮城県仙台市は納付券を買い戻す仕組みを持たないため、受付センターでの手続きを終えてから券を買うよう案内しています。順序を逆にして金額が合わなければ、その差額は戻りません。券の額面も市によって違います。大阪府大阪市の場合は200円/400円/700円/1,000円の4種類です。
市区町村の粗大ごみでは扱えない物
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機。この4品目とパソコンは家電リサイクル法などがかかるため、市区町村では引き取りません。事業所や団体から出たものも事業系ごみの扱いです。引き取り先はメーカーか家電量販店、または許可を持つ業者に限られます。
決まった時刻までに自分で運び出す
搬出の締切は市ごとに違います。石川県金沢市が収集日の午前8時30分、秋田県横手市と三重県鈴鹿市は午前8時。それまでに決められた場所へ品物を出しておかなければなりません。重い家具を早い時間にひとりで動かせるかどうかが、市区町村の収集を選べるかの境目です。
業者を見極める3つの視点
値段の安さだけで選ぶと、当日の追加請求や不適正な処理といった問題につながります。頼む前に次の3点を確かめてください。
許可番号をサイトに載せているか
家庭から出た不用品を運ぶには、市町村が出す一般廃棄物収集運搬業の許可か、その許可業者との正式な提携が要ります。買取もするなら古物商許可も必要です。番号をサイトに載せている業者を選んでください。
積載量ごとの定額で総額が出るか
トラックの積載量ごとに料金を決めている業者なら、作業に入る前に支払う額が固まります。「1点◯円から」としか書かれていない表示では、当日になって合計が膨らむことがあります。
使った人の評価を読めるか
作業前と作業後の写真、地域名と品目が具体的に書かれた事例が載っているかを見てください。件数も日付もない星の数だけの表示では、判断のしようがありません。
業者に頼むと何が変わるか
市区町村の収集では埋めきれない部分を、業者はまとめて引き受けます。
収集日を待たずに手放せる
市区町村の収集は申し込みから2週間ほど待ちますが、当社は車両に空きがあればその日のうちに片付きます。明け渡しの期日が決まっている方に向いています。
分けずにまとめて出せる
家具も家電も衣類も食器も雑貨も、混ざったままで構いません。品目ごとに分ける手間がなくなります。
寸法や点数の制限がない
寸法の枠や1回の点数制限に引っかかるものも、区別せずお引き取りします。家電4品目とパソコンについても、リサイクル料金を含めた総額をお示ししたうえで同じ便に載せます。
部屋の中からの運び出しを任せられる
壁と床に養生をしたうえで、担当者が部屋の中から運び出します。指定の場所までご自身で動かす必要はありません。
業者に頼むほうが向いている方
次のどれかに当てはまるようでしたら、業者に頼む価値があります。
期日までに部屋を空けなければならない方
引越しの前日や物件の引き渡しなど、動かせない期限が先にあるときは、その日に来られる業者のほうが確実です。
手放す物がいちどに大量に出る方
住まいの片付けや遺品整理では、家具も家電も細かい荷物もいちどに出ます。こうした場面では、積載量ごとの定額のほうが総額を抑えやすくなります。
重い物をご自分で運び出せない方
冷蔵庫やベッド、たんすのように一人では動かせない物があると、決められた場所まで運ぶ前提の市区町村の収集は使いにくくなります。














